2005年06月20日

蒼穹の昴/浅田次郎著

西太后の舞台を観て以来、私の中で静かに西太后や中国清王朝ブームですの。(笑)
元々清王朝時代そして文化大改革の時代のお話は好きで、DVDで「ラストエンペラー」「始皇帝暗殺」「さらばわが愛覇王別姫」「宋家の三姉妹」と持っているほど。

そして、本は難しいので敬遠していたのだけれど、やっぱり舞台を観て以来西太后や宦官についてもっと知りたい!と思い始めたので、母から本を拝借(笑)
だって、本って高くてなかなか買えないんですもの。

そして借りてきたのが浅田次郎の著書。


この本は「科挙」を目指す少李とても貧乏な家の春児が白太太という占い師に運勢を占ってもらったところ、少李は出世して必ず宮廷に仕え高い地位を得るだろうと。
そして春児(チュンル)は昴の星が守護星でついている。この星を持つものは滅多に現れず、宮廷のお宝を一身にあつめることができるであろうと。

そして占いの通り少李はとても難しい試験に合格し、宮廷仕えの役人となる。

清王朝の頃は、宮廷に仕えるのは「科挙」の試験に合格したもの、または宦官のどちらかであったそうです。

春児は貧しい家の出で、学問などつけてもらっておず、幼馴染の少李から字を習い読み書き程度しかの知識は持たない。二人の兄は病気で死に貧しいがために医者にもかかれなかった。母は子供を二人も亡くして気が狂い、妹の玲玲を残して自殺・・・。
そして春児は何が何でもお金を儲けねば・・・えらい人にならねば・・と自らの性器を切り落として宦官となる。

この本の中に宦官養成工場?とも言うべく刀師がでてくるのだけれど、その宦官になるための手術の描写がうわぁぁ怖いよぉと言った感じ。
そして大抵宦官となるのは貧しい家の出で、売られてきた人がほとんどで・・・その手術代も借金なので、切り落としたそのものは、借金のカタとして取り上げられてしまうそうです。
宦官として出生していく際に、自分の切り落としたそのものを見せなければ出世できない。死ぬときは一緒に棺に入れてもらわないと、人間として生まれ変われないと信じられていた。

この本の中にはそんなに西太后は登場しないけれど、かなりの猛女として描かれています。

貧しいだけで学校へも通えず、読み書きももちろんできず・・・春児も糞拾いで生計を立てていると言う具合。昔は燃料として使っていたそうです。

宦官として生きるため、お金がないので自分で宦官となるための儀式・・を済ませる彼が小説の中の人物と知ってはいてもとても可哀想で・・・。
今は多少裕福になった中国でも、それでもまだ貧富の差は激しいのですから・・・。さすがに宦官制度はもう廃止ですけどね。

中国史、宦官のことや清王朝に興味を持っているならぜひ読んでみて下さい。

同じ作者で清王朝の「光緒帝」の側室の珍妃を誰が殺したか・・というサスペンス仕立ての「珍妃の井戸」という作品もあるのですがどうやら廃刊のようです。

ちなみにMy西太后ブームで、ヤフオクにて西太后・続西太后とビデオを落札!(笑)

まだまだ中国史ブーム続きそうです。
posted by ちか at 23:25| 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 感動した本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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