2005年06月28日

宋家の三姉妹

中国の清王朝が滅び現代へと移り変わる革命に翻弄された三姉妹の物語。

中国の大財閥の宋家の三姉妹。父は宣教師でもあり、また中国全土の子供たちに「靴」を履かせることを目標とした思想家。

孫文のスポンサー兼親友でもあった。

当時の中国はそのくらい貧富の差が激しく、街の子供たちははだしで舗装されていない道路を歩いていたのです。

靄齢、慶齢、美齢。

長女靄齢は富を愛し世界の大財閥の御曹司と結婚し、中国で初の銀行を設立。、次女慶齢は父の猛反対の末孫文と駆け落ちし、思想を受け継ぐ。 三女美齢は権力を愛し、蒋介石夫人として外交の場で活躍。



長女の権力と財力があるが故の「ここぞ」という時のお金の使い方。とっても頭が切れるお姉さんです。

次女は思想に燃えて志半ばで他界した孫文の秘書をしているうちに、彼の思想を受け継ぎ、それが姉妹の争いの種になろうとは・・。

三女はお姉さまたちのように権力のある素敵な方と結婚したいわ!と、次姉の反対を押し切り蒋介石と結婚。

それぞれの選んだ道はけして楽ではないけれど、姉妹の絆の強さを感じる映画でした。



レンタルで2回、DVDでも数回、映画館でも観ました。

切なく哀しい映画ですが、女性は強くあらねば!と思い立たされる映画でもありますね。

中秋の名月を祝う席で、戦争中だから今年の月餅は小さいわと嘆くシーン、十分過ぎるほど大きいのですが・・。



あと、マギー・チャンはこの頃北京語がまだマスターできてなくて、結局吹き替えになったとか。

そして、三姉妹の中の一番長寿であられた宋美齢さんも一昨年お亡くなりに・・・。

永遠のファーストレディー。
宋家の三姉妹の末娘で蒋介石氏とご結婚されて、政治の世界で華々しく活躍された「宋美齢」さんのことをあらわす言葉なのだそうです。

CSで美齢さんの没後1周年として、彼女の辿った激動の人生を当時のフィルムを使って、振り返っていました。
映画からは知ることの出来ない素顔の美齢さんを知ることもでき、あらためて尊敬する女性の1人として、心に大きく彼女の存在は残りました。

頭の切れる長女アイ齢、思想家の慶齢。2人ともとても素敵で尊敬するけれど、やっぱり私は美齢さんにとても魅力を感じます。

そして史実をあまり、いえほとんど知らない私は宋家は三姉妹だけと思っていたら違っていたんですね(^_^;)

私が美齢さんに魅力を感じたのは、映画の中では頭の回転が速く、でも時にはとても女性らしく、時には男性顔負けの行動力と知性を発揮し、難問に立ち向かっていく・・そんなところがとても魅力に感じていました。
実際彼女はとても機転の利く性格だったようで、アメリカに留学中、歴史の授業で「南北戦争」についてのレポートをまとめる際、彼女はやっていなかったそうなんです。

で、先生にとがめられると普通は「すみません、やっていません」と答えるべきなのでしょうが、彼女は違っていました。
「私は中国人ではありますが、身も心も南部出身と変らないと思っており、このような戦争のことについては、心が痛んでお答えすることは出来ません」
この逸話は、大学内で語り継がれているそうです。
アメリカでは由緒正しいそしてかなり歴史のある、名門の大学で、あのヒラリー元大統領夫人も出身の大学だそうです。

彼女や姉たちの受けた英才教育は、留学だけではなく、中国にいる時から、授業はすべて英語で行われていたそうです。
当時教育など受けられる子女はごくわずかな上、授業がすべて英語だったというところは、さすが一流の子女の通う学校だと思いました。
今は修道院になってしまっているそうですが・・。礼拝堂だったかしら。(笑)

蒋介石夫人となられて、政治の世界へ華々しくデビューされたのですが、アメリカで遊説を行うたび、マスコミはこぞって彼女の写真と記事を書きたてたのだそうです。

それは、遊説の中身より衣装・宝石・しぐさ・・など。
日本でダイアナ妃の一挙手一投足が話題になったのと似ているかもしれませんね。
アメリカ人からしてみたら、チャイナドレスを着て英語を話す美齢産は、とても魅力的に映ったに違いありません。
それこそアメリカで育った娘が中国人と結婚した。
そういう幻想を抱いていたという説もあるくらいですから。

そして美齢さんの好物はなんと!
「七面鳥の骨」これを夜食にバリバリと召し上がられたそうです。当時仕えられてたメイドの方がインタビューでそう答えていました。

106歳で生涯を終えられた美齢さんですが、姉や姉の子供たちよりも、もちろん長生きなわけです。
この世でお別れをするのはもうたくさんとおっしゃって、とてもふさぎこんでいたこともあったそうですが、
ある日こう悟られたそうです。
「神様は私がまだこの世でやるべきことが残っていると言うことで生かされているのだわ」と。
熱心なキリスト教信者だった美齢さん、さすがです。

軍事会議の通訳、中国とアメリカの国交正常化を望み、援助を取り付けようと必死で遊説に回る反面、とても浪費家だったという話もあります。
中国が貧困にあえいでいる時、彼女はアメリカで100万ドルの買い物をしたと。
だから、彼女が一番大切なものは、1に中国2に保身だとも言われています。

それにしても、この宋家の三姉妹というのはほんとうにすごい人たちですね。
長女は中国で始めて銀行を開き、次女は孫文と革命に燃え三女は蒋介石夫人として政治の場に華々しくデビュー。
歴史を動かす人物とそれぞれ結婚してるのですから。
孔家・蒋家・孫家が大財閥の宋家と一緒になり、巨大な権力一家が出来上がったのですが・・・想像もつきませんね。
しかし、そのあと孔家は脱税で失墜していくのですが・・。

映画には描かれなかった三姉妹のその後も少し垣間見えて、とても興味深いドキュメンタリーでした。

文才がないため、あまり上手にまとめられなかったのですが、ほんの少し宋美齢さんのことに興味を持つ方がいたらいいな〜と思いました。

晩年はとても静かにお暮らしになられ、静かに息を引き取られたそうですが、97歳頃の映像もあったのですが、お若い時から変らずお綺麗でそして聡明な感じのする方でしたね。
全然年寄りっぽくないんです。
台湾政治の実権を裏で握っていただけありますね。
足が悪かったそうなので、すこしよろよろした感じはありましたが、それを除けば普通の97歳の人とは比べ物にならないくらいお若い感じを受けました。
って当たり前ですね。(^_^;)
隠居生活を送っている方よりも、まだまだ政治の実権を握って、頑張っておられたのですから。
頭を常に使っているとボケないっていうくらいですしね。

もっと美齢さんや宋家のこと、そして激動の中国史、台湾の今置かれている立場など、いろいろ知りたくなりました。

ただ雰囲気が好きで訪れていた台湾。
蒋介石と美齢さんの歴史の残る台湾。
またいつか旅行する機会があるときまでに、いろいろ勉強をしていきたいと思います。

そしてお2人のゆかりの地を台湾〜中国と巡ってみたいですね。

また「宋家の三姉妹」の映画をじっくりと見返したいと思います。
posted by ちか at 20:53| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月25日

シュウシュウの季節

時は文化大革命、チベットの山奥へ放牧を習いに連れて行かれるシュウシュウ。両親はわかっていた2度と帰れない娘のことを。しかし何も知らないシュウシュウは、半年たてば家に帰れると言われていたため毎日指折り帰る日を数える。



ある日風の噂で裕福な家庭の子女は、お金を積んで家に帰れるけど一般家庭の子供は2度と帰れないと・・。



約束の半年を過ぎても迎えは現れない。

絶望するシュウシュウに悪い男たちは入れ知恵をする。

自分は公安に顔が利く。体を任せれば家に帰してやると。
許可証をちらつかせていろんな男がシュウシュウの体の上を通り過ぎる。そして望まない妊娠・・・。

月日は流れ身も心もボロボロになるシュウシュウ。

放牧を教えるために同居している「ラオジン」という男はずっとシュウシュウを見守る。
噂に寄ればラオジンは清の朝廷の宦官であったとかなかったとか。

そして衝撃のラスト・・。どうしても家に帰りたかったシュウシュウが取った行動は・・。

同じ女性として、腹黒い男たち、欲望を満たすためなら手段を選ばない男たちに腹が立つのと同時に、中国の裏の顔を見たような気になる映画でした。あどけないかわいらしいシュウシュウが家に帰りたい一身でとる行動は涙涙です。

このことについて少し調べたのですが、文革が終わっていまだ許可証がないために僻地で労働をし、家に帰れない人たちが大勢いるのだとか・・。何のための革命なんでしょうね。
シュウシュウの季節
posted by ちか at 12:13| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月22日

薪狂言

2003年8月21日に鑑賞。

かなり古いお話をupします。

和泉元弥氏の狂言&トークショーを、名古屋の徳川美術館の庭にて観てまいりました。
狂言師のお姉さん二人も出演されていました。

もともと狂言は奈良時代から始まり、尾張徳川藩の厚い庇護の元発展していったそうです。
縁のある徳川美術館で狂言をされるのも納得。

最初に元弥氏から簡単な説明があり、狂言を楽しく見るために知っておいたほうが良いことなど。
狂言は体の動き、顔の表情、口調だけで表す喜劇。

さて、演目は「蟹山伏」と「二人袴」

蟹山伏は、山伏二人が山で蟹の精に出会い、片方の山伏が蟹にはさみで挟まれて痛いから何とかしてくれ、では呪文でなんとかしようという、お話。
大げさな動きが面白く、蟹の精の両手をピースにして、右左と腕を動かす様子がかわいかった♪

二人袴は婿入りする息子を心配して舅がついてくるのだが、婿入り先で二人一緒にお入りなさいと誘われ、めでたい日に袴を身につけきちんとした身支度をしてないと、常識がない親と思われ息子が苦労するかも・・・と、考えた挙句袴を二つに裂いて、それぞれ身に着ける。
言いか絶対に後ろを見られるなよと、言い聞かせながらも酒の宴の席で、舞を舞ってほしいと頼まれ、後ろを見られないように必死で舞うのだけれど、結局はばれてしまい笑われておしまいっていうのだけれど、ほんとに笑った笑った。
おなかを抱えて笑ったのは久しぶりなような気がします。
posted by ちか at 19:01| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 狂言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

御陣乗太鼓

輪島へ家族で旅行へ行ったとき、初めて「御陣乗太鼓」を聴くことが出来た。
ホテルの催しで毎日夜演奏?されているのだけど。

その時はもう、ただただあっけに取られて見ていて、とにかくお腹の底に響いた太鼓だった。
そして打ち鳴らされる太鼓と、太鼓奏者の迫力にまた鬼気迫るものも感じて、少々怖いくらいだった。
ひとつの太鼓を4人ぐらいがかわるがわる打ち鳴らすのだけれど、とにかく凄い。

荒れ狂う日本海に波の花が散り、それをバックに演奏する御陣乗太鼓は、まるで絵に描いたようにしっくりなじんでいます。

私たちが聴いたのは、ホテルのステージですが、御陣乗太鼓の保存会の発行するビデオを観た時、荒れ狂う日本海をバックに海岸で演奏していた。

和太鼓の超有名なグループの演奏会も何度か聴きに行ったことはあったけれど、もう全然音が違う。

そして、実家の商売のオープニングイベントで「御陣乗太鼓」を演奏していただくことに。
間近でそれも外でみる太鼓はこれまた勇壮で力強くて・・。涙が出そうになるほど感動し、これ以上叩けないというほど手を叩いていた。

御陣乗太鼓のはじまりは天正5年。ある村に攻め入ってきた上杉謙信勢を夜の闇の中、太鼓を打ち鳴らし、鬼の面をかぶり海藻の頭髪をつけ、見事に追い払った。
それ以来祝時の太鼓として、またお祭りなどには欠かせない太鼓となっている。

確かに電気などない大昔、かがり火のなかで浮かび上がる鬼の面、海藻のかつらとても気味が悪く、怖いものだと思う。

先日開港した能登空港のオープニングイベントにももちろん、参加されて太鼓を打ち鳴らしていました。

なかなか見る機会のない太鼓ですが、一度聴けばその魅力にとりつかれます。
もう音色が違うのです。
打ち終わった人たちも、息が上がって、お面をはずして呼吸を整えてるくらい力強い太鼓なのです。

輪島の男から男へ受け継がれている伝統の太鼓です。
posted by ちか at 18:49| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 和太鼓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月21日

LOVERS(十面里伏)

2004年11月2日に観賞。

映画「LOVERS」観て来ました。何ヶ月も前から楽しみにしていて。
主演の「チャン・ツィイー」さんや「金城武」さん「アンディ・ラウ」さんのファンなんです。そしてちょっと時代物ってまたまた私にとってはツボなんです。
主役の小妹(シャオメイ)演じるツィイーちゃんすっごく素敵でした。ワダエミさんデザインの踊り子の衣装もすっごい艶やかで色っぽく、彼女の魅力を最大限に引き出していたと思います。

ストーリーは国(朝廷)VS反朝廷勢力の武闘派の「飛刀門」。反朝廷側の刺客としてツィイー、朝廷側の刺客として金城武。裏で操るのはアンディ・ラウ。
彼女は盲目でまたその武闘勢力の頭目の娘ではないかと疑いがある。そして彼女を泳がせて「飛刀門」をおびき寄せようと。

敵を欺くにはまず味方から。金城武はツィイーのナイトのような役割をアンディから指示されるのです。
でもアンディは再三忠告します。「本気になるなよ」と。
これはあとのほうになるとどんでん返しが起こってその意味がわかるのですが。
よくあるように敵と味方と知りつつも惹かれあい恋に落ちて・・ということを危惧しているのかなっと思ってたんですが・・・。

そしてこの映画も「HERO」と同じくワイヤーアクション、そして色彩のコントラストがとても素敵でした。
竹やぶの中で闘うシーンは緑が目に鮮やかで、ツィイーの身のこなしはしなやかで・・少しグリーンデスティニー入ってるかなっとも思いました。

あんまり書くとネタばれになってしまうので、まだ観てない方に怒られてしまうけど、ラストはちょっとあっけなかったかなとも思いました。

他サイトでは金城君が鼻血のシーンで爆笑っていうことも見かけましたが・・・息つく暇も瞬きするのももったいないほどの見せ場盛りだくさんの映画でした。
映画のはじめのツィイーの踊りは絶対吹き替えだと友人とも話していたのですが、あんなに難易度の高そうな踊りでも彼女はこなしてしまうのですね。
かわいらしくそして色気もほどほどにあって、演技もアクションもこなす将来楽しみな女優さんですね。ますますファンになりました。「初恋の来た道」から比べるとかわいらしいだけだったのにかなり綺麗になりましたね。ちなみに私も彼女に触発?されて「アジエンス」使ってます(爆)
posted by ちか at 21:56| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宦官

中国史に興味はあるけれど・・・三国志などの壮大な歴史物にはまだ手を出してはおりません。
一番とっつきやすきて、そして自分自身も大好きな清王朝の頃のお話から読み始めています。

そして、清王朝が崩壊した後の愛信覚羅溥儀・溥傑の物語。これは溥傑氏の奥様の浩さんの書かれた本を読みました。

西太后に限らず、中国史の本は難しい。ストーリー性がないと眠くなってしまいます。
まず登場人物がとても多い。そして、人物の読み方が難しい。
一番の難関は・・歴史を覚えていないこと。この3つです。

以前の日記にも書きましたが、家が良くなくて貧乏をしたくないのなら、宦官になって出世するしかない。しかし、宦官になるからとはいえ、必ず出世できるとも限らず・・。
主人公の春児が自らのものを切り落として宦官となり出世していくストーリー。
すごく怖くてでも哀しくて、涙が出ます。

同じくその西太后絡みで、「誰が珍妃を殺したか」という謎かけを次々といろいろな宦官から引き出している「珍妃の井戸」西太后の命令で、光緒帝の側室の珍妃を井戸に投げ込んで殺したという事件を小説にしたもの。
西太后を失脚させようと革命を起こしたことから始まった事件。
まぁこの裏には李連英も絡んでいるんですけどね。

そして最近読んだのがタイトルにもある異形の集団「宦官」。
宦官の生活・性格・野望などをあらゆる角度から検証した本です。しかし、宦官は皇帝をしのぐほどの知識を備わっていることが多く、時にそれを悪用する宦官は皇帝を操り、政治を放棄させて自分たちの好きなように政治を動かします。

この本を読むまで宦官は中国にしかいなかったと思い込んでいましたが、ギリシア・ペルシア・インドそのほかローマをはじめヨーロッパ各地に実在したそうです。

宮廷の女官または皇后そのほか側室たちと過ちを犯さぬように・・・と。

あくまでも推測に過ぎないそうですが、後期の西太后のお気に入りの宦官「李連英」は、実は宦官ではなかったと。
自らのものは切り落としてなかったと言われています。

前の日記とかぶりますが・・・。宦官として出世する時に、必ず切り落とした性器を見せなければならず、大抵の宦官たちは刀匠師に借金をして手術をしているので、それを取り戻したいのだけれど、どんどんと利息がついて借金も膨らむばかり。それがないと昇格できないので必死に借金を返します。
なので、これはちょっと噂の域を出ないかな・・と。

また、あたりまえのことなんですが、切り落としているがために、尿は垂れ流しで筋力も衰えているので、とにかく下の締りが悪かったそうです。そして異臭を放っていたと本には書かれています。でも確かにそうかもしれませんね。

今のように麻酔もない、衛生面でもかなり悪い・・死と隣合せの手術ですから・・・。大変な覚悟がいったと思います。

でもそれほどの覚悟をしてまでも、家族のために宦官に志願していった若者たちは、どんな貧しい暮らしだったのでしょう・・・。裕福な今の時代からはきっと、想像もつかない世界なのでしょう。






posted by ちか at 18:29| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 感動した本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

蒼穹の昴/浅田次郎著

西太后の舞台を観て以来、私の中で静かに西太后や中国清王朝ブームですの。(笑)
元々清王朝時代そして文化大改革の時代のお話は好きで、DVDで「ラストエンペラー」「始皇帝暗殺」「さらばわが愛覇王別姫」「宋家の三姉妹」と持っているほど。

そして、本は難しいので敬遠していたのだけれど、やっぱり舞台を観て以来西太后や宦官についてもっと知りたい!と思い始めたので、母から本を拝借(笑)
だって、本って高くてなかなか買えないんですもの。

そして借りてきたのが浅田次郎の著書。


この本は「科挙」を目指す少李とても貧乏な家の春児が白太太という占い師に運勢を占ってもらったところ、少李は出世して必ず宮廷に仕え高い地位を得るだろうと。
そして春児(チュンル)は昴の星が守護星でついている。この星を持つものは滅多に現れず、宮廷のお宝を一身にあつめることができるであろうと。

そして占いの通り少李はとても難しい試験に合格し、宮廷仕えの役人となる。

清王朝の頃は、宮廷に仕えるのは「科挙」の試験に合格したもの、または宦官のどちらかであったそうです。

春児は貧しい家の出で、学問などつけてもらっておず、幼馴染の少李から字を習い読み書き程度しかの知識は持たない。二人の兄は病気で死に貧しいがために医者にもかかれなかった。母は子供を二人も亡くして気が狂い、妹の玲玲を残して自殺・・・。
そして春児は何が何でもお金を儲けねば・・・えらい人にならねば・・と自らの性器を切り落として宦官となる。

この本の中に宦官養成工場?とも言うべく刀師がでてくるのだけれど、その宦官になるための手術の描写がうわぁぁ怖いよぉと言った感じ。
そして大抵宦官となるのは貧しい家の出で、売られてきた人がほとんどで・・・その手術代も借金なので、切り落としたそのものは、借金のカタとして取り上げられてしまうそうです。
宦官として出生していく際に、自分の切り落としたそのものを見せなければ出世できない。死ぬときは一緒に棺に入れてもらわないと、人間として生まれ変われないと信じられていた。

この本の中にはそんなに西太后は登場しないけれど、かなりの猛女として描かれています。

貧しいだけで学校へも通えず、読み書きももちろんできず・・・春児も糞拾いで生計を立てていると言う具合。昔は燃料として使っていたそうです。

宦官として生きるため、お金がないので自分で宦官となるための儀式・・を済ませる彼が小説の中の人物と知ってはいてもとても可哀想で・・・。
今は多少裕福になった中国でも、それでもまだ貧富の差は激しいのですから・・・。さすがに宦官制度はもう廃止ですけどね。

中国史、宦官のことや清王朝に興味を持っているならぜひ読んでみて下さい。

同じ作者で清王朝の「光緒帝」の側室の珍妃を誰が殺したか・・というサスペンス仕立ての「珍妃の井戸」という作品もあるのですがどうやら廃刊のようです。

ちなみにMy西太后ブームで、ヤフオクにて西太后・続西太后とビデオを落札!(笑)

まだまだ中国史ブーム続きそうです。
posted by ちか at 23:25| 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 感動した本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月19日

さらばわが愛〜覇王別姫〜

1930年代北京を舞台にしたお話。
遊郭で生まれた小豆(レスリー・チャン)は、母に連れられ京劇の劇団?へ入所する。
厳しい練習・いじめに耐える彼をいつも「石頭」という少年がかばい、いつしか友情が芽生える。
やがて小豆は女形として、石頭は男役としてそれぞれ成長し、売れっ子の役者となり、代表作である「覇王別姫」を演じるようになる。

舞台の上と、現実とをやがて混同して、彼は相手役を愛するようになるけれど、売春婦をしていた菊仙(コン・リー)と結婚してしまい、悔しさから二度と同じ舞台には立たないと、絶縁宣言をする。
中国は日本との戦争、文化大革命で共産党と国民党の争いで内紛が絶えず、時代も不安定となっていった。
時代に翻弄されていく3人を京劇の舞台を中心として描いた映画で、少し難しい。

レスリー・チャンの女形の演技に見惚れ、それに広東語を日常語とする香港人の彼が、北京語を操るのもかなり難しかったとも思う。
京劇に元々興味もあり一度観て見たかったのだけど、レンタルへ行って手にはとるけれど、いつもその都度見送ってきてしまった。
もっと早く観てれば良かった・・。

いまさらながら、レスリー・チャンと言う俳優さんの才能に驚かされる。
3時間くらいの長い映画なのだけど、見ていても飽きないと思う。子供時代の修行の辛さを描いたシーンもいいけれど、大人になり売れつづけていく苦しさ、彼を思う気持ち、時代の流れ・・・大人時代のほうが断然面白い。
少々ネタばれになるけど、裏切られてその気持ちを、言葉ではなく表情だけで表す菊仙(コン・リー)はすごい!
posted by ちか at 13:01| 🌁| Comment(3) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月18日

スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

2005年6月12日・17日に観劇してきました。

スーパー歌舞伎初体験!ヤマトタケルを観てまいりました。
それも2回も観に行ってしまいましたが、まだまだ観たりません。もっともっと観たいです。しかし・・お金も暇もないので、諦めていますけれど。

はじめは去年「西太后」で醇親王夫人を演じられた市川春猿さんお目当てで舞台を観にいったのですが、そのほかの役者さんのすばらしさに圧倒され、そして「スーパー歌舞伎」を考えられた、市川猿之助さんを尊敬しました。

まだ日本がひとつの国となる前の話。大和の国の皇子の切ない親子の情愛を描いた物語なんですが、ほんとにほんとにすばらしい舞台でした。

歌舞伎ほど口上は難しくなく、現代調にかなりアレンジはされていますが、ところどころに歌舞伎の型が。見えを切ったり、立ち姿そして豪華できらびやかな衣装。

1回目2回目ともとても席がよく、8列目の真ん中と、8列目の花道の真横と。
間近で役者さんの表情や仕草が見られ,大変感動しました。

ヤマトタケル


そしてなんといっても春猿さん。とても艶やかで可愛らしくて美しくて・・・ため息とともに、花道を出てきた瞬間「うわ〜春猿さんすごくキレイ!可愛い!」と口に出してしまいます。そのくらい可愛らしいんです。
赤いお着物がとてもよくお似合いで、初々しい弟橘姫を演じていらっしゃいました。
そして「ヤマトタケル」小碓の命を演じてらっしゃる市川段治郎さん。(写真左側)なんと素敵なのでしょう。
背が高く凛々しくそして気品溢れる皇子でした。
春猿さんと並ぶとほんと美男美女(ってなんか変かしら)で、とても良くお似合いでした。
プライベートでも仲が良いそう・・と、噂でお聞きしましたが。続きを読む
posted by ちか at 21:12| 🌁| Comment(2) | TrackBack(2) | 歌舞伎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

藤間紫・市川猿之助「西太后」

2004年6月13日に観劇。
よく日付を見てみると、ヤマトタケルを始めて観にいった日付と一年と一日違い!これも運命でしょうか(爆)

過去の事になりますが、記念になるので拾ってきました。
この西太后が大好きな市川春猿さんとの出会いです。

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posted by ちか at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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